住宅金融公庫の新型住宅ローン

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みずほ銀、長期固定型住宅金利を2%台に引き下げ
 みずほ銀行は10月から、20―35年の長期固定型住宅ローンの金利を0.33ポイント引き下げ、年2.87%にする。住宅金融公庫が銀行からローン債権を買い取り、証券化して機関投資家に転売する提携商品が対象。金利が1%程度の短期固定型の人気に押され伸び悩んでいたが、長期固定型の需要が高まってきたため、住宅公庫の直接融資を下回る金利に設定して認知度を高め、販売を強化する。

 期間35年の超長期固定型では三井住友銀行が年3.43%の商品を取り扱っている。住宅公庫も直接融資の平均金利を3.21%に設定しているが、これらを大幅に下回り、金融機関では最低水準になる見通しだ。大幅な引き下げには、大手銀の中で後れを取っていた住宅ローン分野で巻き返しを図る狙いがある。金利の上昇懸念がくすぶり始めた7月ごろから他行の10―20年の長期固定型が伸びているため、より長期で低利の商品を投入して対抗することにした。 (07:00)

これって、住宅金融公庫の新型住宅ローンのことですよね。
住宅金融公庫の新型住宅ローンとは、住宅金融公庫が去年からはじめた、民間金融機関と連携して、住宅ローン債権を証券化するスキームの住宅ローンのことです。

http://www.jyukou.go.jp/support_index.html
http://www.jafp.or.jp/journal/jnl_data/jnl44/jnl44_2.htm

この仕組みでは、設定した住宅ローンの債権を、銀行が、機関投資家に販売するので、機関投資家が住宅ローンの資金の出し手になり、銀行は住宅ローンの仲介役になります。
住宅金融公庫は、機関投資家に住宅ローン債権を販売する際に、借り手が破産するリスクなどを保障する役割を担っています。

この場合、金利は、機関投資家に販売する時の金利と住宅公庫が受け取る保険料にあたる金利は決まっていますので、みずほが金利を下げたと言うことは、みずほが受け取るマージンを少なくしたということです。