NTPの設定

タスクバースキンとして使っているTClockに、NTPクライアントの機能が含まれているので、せっかくなので、NTPの設定をしてみました。まあ、PCの時計が正確な時刻を刻んでいなくてもなにも問題はなかったのだけれど。


NTPとは、コンピュータの時刻を、世界標準時などと同期させて、正確な時刻にあわせる仕組みのことです。NTPの設定には、コンピュータにNTPクライアントをインストールして、時刻を参照するNTPサーバを設定します。すると、定期的にNTPクライアントがNTPサーバに時刻を問い合わせて、コンピュータの時刻を正確な時刻に合わせてくれます。


まず、利用できるNTPサーバを探さなければいけません。NTPサーバはなるべく近くのサーバがよいです。なぜなら、ネットワーク遅延の影響で、時刻の誤差が生じにくくなるからです。
NTPサーバには、階層関係があります。
stratum-1と呼ばれるNTPサーバは、世界標準時日本標準時を直接参照しています。外部に公開しているのは、大学のサーバが多いようです。
stratum-2と呼ばれるNTPサーバは、stratum-1をNTPサーバとして参照して時刻を同期しています。
stratum-3以降は、一つ番号の少ないNTPサーバから時刻をもらっているという関係になります。
通常のPCはstratum-2以降をNTPサーバとして登録すればいいのじゃないでしょうか? stratum-1は、stratum-2としてNTPサーバになるサーバが接続するのがよいと思います。というのは、stratum-1は、数が限られていて、あまり多くのコンピュータが接続すると、コンピュータの能力の問題で、正確な時刻が送れなくなってしまうかも知れないからです。


通常は、プロバイダがNTPサーバを提供しているので、それを設定しますが、Yahoo!BBはNTPサーバを提供していないようなので、公開サーバを探さなければなりません。
日本国内で公開されているstratum-2のNTPサーバは、以下の3つしか知りません。

  • ntp1.jst.mfeed.ad.jp (210.173.160.27)
  • ntp2.jst.mfeed.ad.jp (210.173.160.57)
  • ntp3.jst.mfeed.ad.jp (210.173.160.87)

(出展)http://www.jst.mfeed.ad.jp/
(参考) http://plamo.minidns.net/ntpsites.shtml
この3つは、本標準時を定める原子時計サーバに同期している上、ネットワーク的にも大手プロバイダ群と直接に高速回線で接続されているということで、かなり信頼性が高いようです。