余談ですが

オブジェクト指向プログラミングのスタイルを取って、英語の「主語 動詞 目的語」の語順と絡めて議論する人を時々見ますけど、あれってどうなんですかね。
Smalltalk方面では、メソッド名に動詞を持ってくるという習慣を特別に持っていないらしい([id:lethevert:20060131:p2])ことに加えて、印欧語族の中でも「主語 動詞 目的語」の語順にこだわる言語が一部でしかないことを考えると、あれに「主語 動詞 目的語」というメタファーを重ねることにそんなに合理性があるようには思わないのですが・・・
ところで、さらに話は横にずれますが、英語で語順が固定的で主語を省略しないのは、印欧語族が本来持っていた格変化が失われてしまった帰結で、確か、サンスクリット語では語順はかなり自由だし、主語が省略されたりすることもあるし、述語は文の最後に来るというものだったような気がします。ラテン語も似たようなもの?
語順が固定的で、「主語 動詞 目的語」の語順が意味を持つ言語といえば、むしろ中国語が代表格なんじゃないですかね。英語なんかよりもはるかに歴史が長いし。でも、オブジェクト指向と中国語を結びつけた議論なんて見たことないですね。そういえば、中国語の主語は、英語の主語とは意味が違って、むしろ日本語の主語に近い使い方をするらしいという噂を聞いたことがありますよ。
ああ、まとまらない・・・。