著作権(私見)

について、前から一言書こうと思っていたのだけれど、やっと書く。
著作権の問題って、「作者 vs ユーザー」というのではなくって「作者 vs 作者」として捉える問題ではないかなぁと思っていたりします。
何かを作るときは、ゼロから全て自分の力で作るということはなくって、ある一定程度は他の作品から模倣したり触発されたりするものではないかと思いますし、あるいは、他の作品と偶然に部分的に同じモチーフを採用するということもあるのではないかと思うので、本質は、それをどの程度まで許容してどの程度まで不寛容になるかというところにあるのではないかと思うのです。
著作権をむやみに強化した場合に、困るのは結局著作権者ではないかと思うのです。なぜなら、なにか新しい作品を作る際に、その作品が他の作品の著作権を侵害していないかどうかをいちいち気を揉まないといけない。それは、創造活動に対してマイナスなのではないかと思うのです。(ソフトウェアの制作では、権利関係の問題が身近なせいか、このマイナスの効果に対して敏感な著作権者の方が多いのではないかなと思うことがあります。)
そういう観点からは、著作権の保護期間の延長は、それそのものはどうでもよいと思うのですが、著作権の行使の方法や制限について、より詳細化されていくほうがよいのではないかなぁと思います。(たとえば、GPLひとつとっても、法的な有効性について決定的な判断が出ていないですよね)