噛み合っていない・・・

http://satoshi.blogs.com/life/2007/02/post_13.html
またも噛み合っていないエントリを見つけた。この短い間に3件目だな。
[id:lethevert:20070221:p3]
[id:lethevert:20070126:p1]
思うに、コミュニケーションというのは誤解の連続なんだろうな。Blogだとそれが文字になって残るので目立つだけで。
それにしても、意外と長い文章で誤解が発生するというのは興味深い。
私自身、前の山形浩生の件で、長い文章の一部に付けられた強調から文章のテーマを誤解したし。

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今回の件では、

私は旧帝大の大学院を出た。元々研究者志望だったし、それなりの努力も積み重ねてきた。優秀な奴ばかりが揃っている大学だけれど、研究室に入った頃はホープ的存在だと思われていたらしい。少なくとも、助教授が先輩に「今度入ってきた彼は優秀だよ」と話していたというのは耳にしたことがある。

という部分を読んで、

そもそも「頭が良さ」が一つのものさしで計れると思っている点が大間違い。百歩譲って、「旧帝大の大学院にトップクラスの成績で入れるぐらいの学力がある」=「頭がいい」という彼のものさしを認めたとしても、「俺はこんなに頭がいいのになぜ成功できないのだろう=頭がいい人は成功して当然」という発想はあまりにも甘すぎる。

というように誤読したらしい。

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3件とも、長い文章の一部分だけを取り上げて、そこから独自の想像で話を別の方向に展開させて、それに対して自説で持って切り捨てる、という同じようなスタイルを取っているのは興味深い。
思うに、長い文章というのは、頭に残りにくいのだろう。だから、うっかりすると、文章全体のテーマを見失って、独自の想像の世界に迷い込んでしまいやすいのだろう。
それを考えると、文章を書くときは、特に、なにか主張があるような長めの文章を書くときは、その要約を目立つように付記しておくように心がけておく方が、誤解を避けるためには大切だな。

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さて、このエントリも、何か誤解していないことを祈りつつ・・・