Re: 優れたほうが安い説

http://capsctrl.que.jp/kdmsnr/wiki/bliki/?CheaperTalentHypothesis
この話は、考えてみれば、ばかばかしい話だ。
完全情報市場を考えてみれば、結局はそのプログラマが生み出す付加価値と同じだけの報酬となる。これは優れたプログラマでも劣ったプログラマでも同じ。だから、同じ付加価値を生み出すことができるなら、どちらを雇っても報酬の総額は同じになる。どちらかが安くなることはない。
不完全情報市場ならどうなるか?これは、以前行った考察を利用することができる。

プログラマの生産性を平均値でしか予測できないことによって、生産性の高いプログラマの方が安くなる。しかし、生産性の高いプログラマを見分ける手段は一般的には知られていない。だから、生産性の高いプログラマの報酬が、平均的なプログラマの報酬程度に抑えられてしまうのだ。
どうやって優秀なプログラマをそうでないプログラマと識別するか、それが問題なのだが、それに対する解がなければ「優れた方が安い」は机上の空論でしかない。