本の読み方

この辺(http://blog.deadbeaf.org/2008/04/09/after-reading-books/)とか読んで。まあ、読み方も何も、勝手に読めばいいんですけど。
私の場合、1回読んだ本はほとんど読み返さないですね。1回で内容を理解して覚える。覚えられなかった部分は諦める。そんな感じ。
あと、最近は、結構ページ数のある英語の本しか買って読まないので、1冊読むのに1ヶ月から数ヶ月かかるのです。すると、大した量は読めないことはあらかじめ分かっているので、狙いを絞って本を選んでいます。だから、未読キューはほとんど貯めない。ちなみに、今の未読キューは1冊。
そういうわけで、大体何か予定があって読んでいることが多いので、アウトプットは仕事なりなんなりで直接出すことが多いような。演習問題とかもほとんど飛ばすし。あとは、ここに読書記録をつけているくらいかな。
去年は、アルゴリズムとかコンピューターアーキテクチャとかの基礎を固める必要があったので、

これだけ読んだ。逆に言えば、これだけしか読んでない。100冊も読もうと思ったら何年かかるのか分からないですね。生きている内に、人類の叡智の全てに触れることは、もう諦めました。
大体、本って検索に不向きな媒体なので、脳内にコピーを取ってしまわないと全然使えないのですよね。だからって、500ページも記憶できるわけがないので、何のために本を読むかって言うと、地図を作っているのですよ。どういう要素があるとか、どの要素とどの要素が隣接しているとか、そういうことの具体的で信頼できるイメージを一度作ってしまうと、断片的な情報の文脈が分かったり、未知問題に対するアプローチの糸口が掴めたりするのです。
そういう読み方なので、本を選ぶときは、全く知らない分野の本を選びます。あと、なるべく全部書いてある本を選びます。必然的に内容の見当が付かない上にページ数が多い本になるので、タフな読書になります。もっとも、ページ数の多い本は、解説が丁寧で逆に分かりやすかったりすることもあるのですが。
その理屈だと、去年アルゴリズムの本を読んでいるということは、一昨年まではアルゴリズムを知らなかったってこと?と思った方は鋭い。一昨年まではソートアルゴリズムとか全然理解していなくて、クイックソートの計算量をO(log n)とか言ってしまったくらいやばかったのですよ。