シャープの液晶

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シャープ、液晶パネルの最新工場・1500―2000億円投資

 シャープが1500億―2000億円を投じ、三重県亀山市に液晶パネルの新工場を建設することが18日、明らかになった。サムスン電子など韓国勢が生産を計画している第七世代パネルと同等か、それを上回る第八世代のパネルを2006年から生産。生産効率を高めて、コスト競争力を大幅に強化する。シャープは液晶パネルで現在、世界3位。大型投資で首位のサムスンなどを追撃、世界市場でのシェア向上を目指す。

 シャープの液晶パネル生産拠点である亀山工場の隣接地に新工場を建設する。05年半ばにも着工し、06年秋に月産1万5000枚(ガラス基板ベース)で稼働する計画。07年度中に月産4万5000枚のフル生産体制とする。液晶パネルの生産ラインではガラス基板を切断し、パネルにする。基板の大型化には高度な生産技術が必要だが、1枚の基板から作れるパネルの数が増えることで生産効率が高まる。新工場が扱うガラス基板の大きさは検討中だが、サムスン電子など韓国勢が建設中の工場に匹敵する世界最大級となる見通し。45インチパネルが5―6枚作れるサイズを目安に検討を進めている。 (07:01)

液晶パネルの生産工場に大型の投資を行うということなのですが、ちゃんと儲かる投資なのかなと思ったのです。投資をした結果、価格競争が激化して、利益をあげられなくなったら本末転倒なので。
そこで、シャープのIRを見て、液晶の利益率がどのくらいあるのかを確認しようと思ったのですが、IR情報を一通り見たのに、利益率が書いていないのです。部門別の売上高は書いてあるのに、部門別の利益率についての記載はない。
IR情報だけから察するに、経営指標として、売上高には注意を払っているけれど、利益率には注意を払っていないのではないかと思ったのです。しかし、売上高が高くても、利益率が低ければ意味がないので、今回の投資は、そういう観点からの投資だと「?」な投資かもしれません。(シャープの経営は、あまり良くわかっていないので、的外れだったらごめんなさい)