日本企業の輸出志向度

以前、「人口の減少と経済的豊かさ - lethevert is a programmer」というエントリを書いたのですが、これを書いているときに、念頭においていなかったことがあったことに気づいたので、続きを書こうと思います。
まず、前提として、日本の人口は今後減少するので、内需を当てにして企業経営することはできないわけです。減少する国内市場だけを考えていたら、価格競争は不可避で、収益を圧迫するのは必然です。しかし、日本の大部分の企業では、内需を当てにした経営を行っているところの方が圧倒的に多いようで、これは日本の将来にとって非常に問題があることだと思います。今後の日本の国内市場の成長性を考えれば、新商品の開発を行うときには、初めから海外に輸出することを意識した開発を行う必要があるはずですが、そのような意識で商品開発を行っている企業はどの程度あるのでしょうか?
日本企業に、海外を軸に考える思考があまりないのは、やはり言語の壁が大きいのでしょう。それを考えると、依然として根強い英語教育志向はそのような思考を反映したものなのかも知れません。今後は、大学などでも、英語でレポートや論文を書いたり、英語のニュースサイトや文献(それもビジネスや科学などの実用的なもの)を読む訓練を行って、英語がビジネスの公用語にできる素養を身に付けていかなければいけないのではないでしょうか?
注)英語をビジネスの公用語にというのは、お題目ではないですよ。日本の市場よりも前に、海外の市場を意識して経営判断を行い、そのセンスを磨くために、常に英語の情報に触れて、海外の市場の動向をすばやく確認できるようにならなければならないということです。