続・ドキュメント

前回のエントリを書いたら、dj kristさんからTBが返ってきていたので、もうすこし何か考えてみようと思う。といっても、何を言ったところで、ドキュメントを書いてくれる人はおらず、自分でこつこつ書く以外にないのだが・・・
見た目で何をするものなのかが分かりやすいものについては、「できました。使ってください!!」で使ってくれるしフィードバックもくれる(かも)しれないので、そういうソフトの作者の方は、あまりドキュメントについては悩まないんだろうなぁと思います。たとえば、エディタとかファイラとかは、そもそもドキュメント読まない人も多いだろうわけで、そういうソフトにちょっとややこしいアドバンスト機能をドキュメント無しでつけたって、ユーザーが解読してくれることは期待できそうです。(私のソフトでは、PWPWは、この部類ですかね。)
あと、オフラインで作者とユーザーが顔をあわせているような環境(研究室とか)だと、やっぱりドキュメント無しでもいけそうな気がします。「バージョンアップしたよ〜」「どこが変わったの?」「この辺がこんな感じ」で通じてしまうので。そういう恵まれた環境で育ったソフトは、自然発生的にユーザーコミュニティができて、ユーザーがドキュメントを作るようなフィードバックが生まれるのかもしれないです。
しかし、Cobalt Web Builderは、どちらにも当てはまらないのです。初期のアイデアは単純だったので、もし研究室のような環境で育ったなら、自然発生的なユーザーコミュニティが育ったかもしれませんが、残念ながら、そういう環境はなかったのです。すでに、仕様は複雑化の方向を歩み始めているので、ドキュメント無しに使おうという人は期待できなくなってきているので、作者ががんばってドキュメントを作るしか道はなさそうです。
ドキュメントに関して言えば、今のドキュメント作成作業以上に頭を悩ませているのが、英語ドキュメントの作成です。なんていうか、翻訳まですんのかよ・・・、ていうか、ソフトウェアの世界では、ドキュメントを整備するならば、やはり公用語の英語を使う必要があるわけで、しかし国産なら日本語のドキュメントがほしいわけで、母語は日本語だし、とりあえず日本語でドキュメントを書いているものの、英語のドキュメントはどうなるの? さらに言えば、仕様策定の時には、テクニカルタームを英語で定義している(gemとかelementとか)ので、日本語のドキュメントを書くときは、一部翻訳、一部ネイティブみたいなごちゃごちゃな感じになってしまうのも悩みだったりします。