北海道室蘭市教委、学校システムの一部をLinuxからWindowsへ変更

http://slashdot.jp/linux/05/12/03/1521211.shtml
管理者のスキルって、日本語入力の使いやすさみたいなユーザーインターフェースの問題ではなくって、突然キーボードの入力がおかしくなりました!とか、ネットワークにつながらなくなりました!とかみたいなトラブルシューティングを含むシステム管理的な問題に対するものだと思うのだけど、こういう部分って、マニュアル化するのは本質的に難しいものだと思うんだけどね。
Windowsだと、操作的には多少非熟練者にも使いやすくなるかもしれないけれど、本質的な部分ではそんなに差はないはず。ActiveDirectoryを導入したら、ActiveDirectory固有の問題に悩まされることもあるわけで、「管理の効率化」に過剰に期待しても、担当者の技量がなければ、結局効率は対して変わらないことになりそうだ。
思うのだけれど、IT投資は、システムというモノに対する投資だけじゃなくって、技量を持ったヒトに対してもきちんと投資していかないと、結局システムの能力を引き出すことができなくって、期待したほどに効率を高めることができないという結果になるんじゃないか。システムというのは、人が行っていた定型作業を引き受けて、効率を上げるというだけなんだから、その分、残された人の仕事の非定型度が上がるわけで、より変化に柔軟で技量のある人材が必要になるはずなのだが。