就職(転職)して、初めの内にやっておくべきこと。

時節柄、そんなネタも混ぜてみようかと。

就職した企業(あるいは配属された部署)について、早いうちに理解しておくことは、会社生活を有利に(楽しく)すごす上でとても大切なことです。ある意味、社会人としてのマナーを身に付けることや、業務内容を覚えることよりも、大切です。(もちろん、それも必要なんだけどね)しかし、企業や部署がどういう性質を持っているかということを研修してくれるところなんて見たことがありませんから、これは、自分で調査をする必要があるわけです。
というわけで、「就職(転職)して、初めの内にやっておくべきこと」とは、企業や部署の性質の調査なんですよ、ということなのですが、じゃあ、どうやって調査すればいいかというと・・・

企業や部署を一種の系(システム)と考えれば、それらのシステムに対する入力と応答の関係を調査して、システムの性質を考察するという、工学的アプローチが使えるはずです。こういう調査では、インパルス入力、ステップ入力などの定型的な入力を行って、それに対する応答を調査するのですが、ここでも、この2つのパターンが使えます。

インパルス入力
短い時間に強い入力を行う。入力は一瞬で、すぐに元の状態に戻す
ステップ入力
ある程度の長さの時間の間、一定の強さの入力を行う。入力の強さを変化させない

初めの内は、インパルス入力をいくつか試してみることをおすすめします。インパルス入力とは、突然、それまでやったこともないようなことをやったり、見せたこともないような一面を見せたりして、一回きりでまたすぐに元に戻るような行動を取ることです。良い方にも、悪い方にも、衝撃的な言動を一回きり限定で試してみることです。特に、悪い方に衝撃的な言動は、責任ある仕事をはじめたらやりにくくなるので、新人のうちにやっておくが吉です。で、その後の回りの反応、噂の伝わり方、空間的だけでなく時間的な要素(反応の遅れや収束までの経過時間)も重要です。
インパルス入力を試した後は、ステップ入力を試してみます。ステップ入力とは、ちょっと特徴のあるやり方で業務をやることを一定期間(1ヶ月〜数ヶ月)続けることです。これは、実際の業務に関係する仕事をはじめてからやる方がやりやすいです。ステップ入力の調査は、入力の蓄積の様子を確認することが目的なので、悪い方の入力は避けておいた方が無難です。期間限定なので、自分の能力の限界に近いところまで試してみることが吉です。入力が蓄積されるということは、日々、状態が一方方向に(少しずつでも)変化しつづけるという現象につながるので、そういう現象が起きていないかを確認して、時間の経過による変化率の変化(立ち上がりの早さ、飽和しにくさ)に注目します。

注)あまり真剣に取らないように:p