目的が違います

経営者の側から見て、技術というのは手段であって、企業が目的なのだ。企業が目的というのは、もうちょっと丁寧に言うと、企業を通して○○するのが目的ということで、○○には「社会に貢献する」とか「利益をあげる」とかが入る。
それに対して、技術者の側から見ると、この関係が逆になるというのは、注意してよいところだと思う。つまり、企業が手段になり、技術が目的になる。技術を通して○○するということになる。
これは、どちらがどうというより、そもそもそういうものなのだと思う。人生の大目的への道として、どちらを選ぶ決定をしたかということでしかない。そして、よりストイックに生きる人ほど、その選択は先鋭なものになるようだ。
そうであれば、この2種は対立しがちになることは留意すべきだ。得てして、一方の極は他方の極のことを忘れて批判してしまうが、この2つは片側だけで存在することは難しい。