Re: Japan may be rigid but it is not inefficient

http://news.goo.ne.jp/article/ft/business/ft-20080430-01.html
記事の内容はともかく、下のところは逆じゃないかと思ったのだけれど、

日本のサービスには高すぎるものもある。消費者よりも生産者を大切にする慣習は、誰の得にもならない。

日本は生産者重視から消費者重視に振り子を戻すべきだ。そしてこれには競争育成と対日投資の促進、新規参入者への障壁撤廃などが必要だ。

http://www.ft.com/cms/s/0/5d60ec30-1199-11dd-a93b-0000779fd2ac.html?nclick_check=1
原文を見てみても、その通りに書いてある。

Some Japanese services are too expensive. The tendency to favour producers over consumers damages everybody.

Japan should tilt the balance back towards consumers by fostering competition, encouraging foreign investment and removing barriers to new entrants.

ふーむ。前半の記事で、日本の過剰ともいえるサービスの内容に触れているので、それを「生産者重視」と呼ぶというのは不思議な感じがしたのだが、ここで言っているのは産業構造としての「生産者重視」っていうことなんだな。つまり、川上の方の産業(例えば、電力とか)の競争を促進して、価格を下げろと言っていると考えれば筋が通る。
筋は通るのだけれど、そこのつながりがきちんと書かれていないせいで、いまいち記事の焦点がボケた感じになっているような気がする。主題が統計の取り方にあるのなら、そこだけに的を絞った方がよかったのじゃないかな。それとも、最後の結論は、FTの読者にとってはいつもの結論というところなのかな?