なぜ、選挙に行かなければいけないのか?

選挙は義務ではなく、権利だ。だから、選挙に行きたくなければ行かなくてもよい。
しかし、選挙に行かないことは、確実に不利益につながる。

たとえば、年金の問題。
年金の問題は、本質的には、お金を若い勤労世代が多く受け取るか、年をとった年金世代が多く受け取るかという、お金の取り合いだ。
年金世代の方が、勤労世代よりも、熱心に選挙にいけば、政治家は年金世代をより優遇するような政策を取りがちになる。その結果、勤労世代の年金負担額は増加し、年金世代の年金受取額は減額を免れる。

選挙に行くことは、そのことだけで政治家にプレッシャーを与えることになり、政治家はその集団の利益をより真剣に考えるようになるのだ。だから、選挙に行かないことは間違いなく不利益につながることだと考えてよい。

若年層や勤労世代は、関心がなかったり暇が取れなかったりして選挙を敬遠しがちであるが、これから最も負担が増加することが予想されるこれらの集団が選挙に行かないことは、自らの首をしめるようなものだと思った方が良い。