スーダンの民族紛争と、国連の紛争解決能力について

http://www.worldtimes.co.jp/w/africa/africa2/kr040731.html
緊迫情勢続く民族紛争−スーダン西部のダルフール地方
国連「世界最悪の人道危機」
 アラブ系民兵による黒人住民への残虐行為が問題となっているスーダン西部ダルフール地方の民族紛争は、虐殺やレイプ、略奪、放火などが横行し、依然、緊迫した情勢が続いている。国連や米欧等、国際社会から紛争終結を求める声が高まる一方で、スーダン政府の対応は鈍く、事態好転の兆しは見えていない。
ヨハネスブルク・長野康彦)

<中略>

 国連安全保障理事会では、制裁発動を盛り込んだ決議案の採択に向けた努力が米国を中心に続けられたが、イスラム諸国や中国などの反対で、「制裁」の文字は削られた。三十日には採択される見通しだが、ダルフール地方では依然として治安好転の兆しは見えず、人道危機回避に向けた国際社会の一致した行動が緊急に願われている。

この問題、一国も早く国際的に協調した介入が必要な紛争にもかかわらず、国連は有効な対策を打ち出せないでいます。国連の紛争解決能力には、このように民主的でない国家も一票を投じる権利を持つことで、大きな限界を持っています。
民主党の主張するような、国連待機部隊は、このような国連の限界をどう乗り越えるのかを考えなければ、意味のある活動はできないことになります。