オリンピックとチームワークと日本人

オリンピックを見ていて、とても感じるのは、日本人はチームワークが苦手で、個人競技が得意だ、ということだ。
チームワークが必要な競技、サッカー、バレー、ホッケー、バスケ、野球、ソフトボール、どれをとっても、全く弱い。それに対し、柔道、水泳、マラソンハンマー投げ、スキー、スケート、陸上など、個人競技は強いものが少なくない。
そもそも、日本の伝統芸能、武術などで、チームワークを必要とするものは皆無だ。日本人は、チームワークは伝統的に得意とはしていないのだ。


チーム競技の中継を見ていて、最も感じるのは、チーム内のポジション取りやコミュニケーションに神経を注ぎすぎて、目の前の敵に集中しきれていないのではないかと思う。敵よりも味方の方を見ているのだ。だから、チームの隊列は、どの国のチームよりもきれいだ。しかし、得点ができなくて、負ける。


基本的に、日本人は、「和」を大切にしすぎて、チームに押しつぶされる傾向にあるのではないか? チーム競技で勝つ国のチームを観察していると、メンバーがチームに押しつぶされずに、個性を伸ばしている。それに対し、日本は、個性を殺してチームに合わせているため、メンバーが能力を生かしきれていないのだ。しかも、たまに、個性を見せるメンバーがいると、周囲から攻撃されて、個性をつぶされてしまう。


日本人は、「和」の精神を一度忘れた方がいいかも知れない。