歴史教育

過去のエントリに書いたように、日本の今後は、いかに国際競争力のある商品を生み出していくかにあるとするならば、世界のマーケットに対する理解が必要です。英語教育も必要ですが、世界の(日本を含む)近現代史も重要です。なぜなら、近現代史を理解していると、今の世界のマーケットがどのように成り立っているのかを理解することが容易になるからです。
今の歴史教育は、近代までのヨーロッパが中心で中国史がそれにくっついたような世界史と、マニアックに日本に特化した日本史の2つしかありません。これについては、そもそも、世界史と日本史を分ける意味があるのかすら不明です。さらに言えば、近現代史を扱っているもののいまいち歴史に対する考察が浅い政経と、歴史を除外している地理がありますが、どれをとっても帯に短し襷に長しで、国際的なビジネスを行う上でのリテラシーとしては不足です。
歴史教育については、中国との関連であれこれ問題があって、そちらの観点からの議論が多いようですが、上述のような観点から社会科の教科編成を一度考え直してもらいたいものです。