大学院

[id:sumii:20060815:1155592386]を見て思ったこと。
私は、工学系の学士だけ持っていて修士は持っていないのですが、修士を取らなかった理由が、その経済的なメリットがよく分からなかったから(経済的にあまり余裕のある状況ではなかったので)なのですが、実際、日本国内で職を持って生計を立てることを考えると、修士どころか学士をもつことすら経済的なメリットがあるのかどうかよく分からないです。
特に一人暮らしの学生であれば、大学4年間、修士2年間の期間を無職でいることの経済的なデメリット(生活費+学費+就業していれば得られたはずの給与)はかなり大きく、そのわりに一般の日本企業で対価として得られる給与は対して変わらないようです。
ところが、この事情は外国企業になるとかなり状況が違って、そもそも修士以上を持っていることが前提になっている企業が少なくなくて、そういう企業にアプローチする場合、私のように修士を持っていないと、それをもっていなくても同程度の能力があります、ということを証明することが結構大変で苦労します。
今から大学院に行って修士を取ってしまうのが話としては簡単なのですが、親の経済力のことやすでに妻帯していることを考えると、面倒でも修士と同程度の能力があることを証明する努力をする方が、どう考えても経済的に合理的なので、結局大学院に行こうという気は起こらないでいます。
そういうことを踏まえて、id:sumiiさんのいう大学院生に給与を払う制度があれば、キャリアアップのために大学院に進むという選択肢も、経済的に合理的な選択肢になると思いました。